シリコンスプーン放浪記【pitty やわらかスプーン シリコン一体 深型】
2015年 09月 22日

●サイズ
全長:約17.5cm
皿状部分最大横幅:およそ2.6×5.2cm
匙容量:およそ5cc
●構造:ナイロン66+シリコン樹脂コーティング
●色:黒・白・オレンジ・グリーン
●耐熱性能:200度
●発売元:有限会社 片力商事
今回は『pitty やわらかスプーン シリコン一体 深型』の
名称で呼ばれるシリコンすっぷんをご紹介致します〜ん♪
実は以前に同サイズのシリコンすっぷんを処分してたんで、
形状的に気になってはいたのですが、購入する予定はありませんでした。
が、前回購入したFrancfrancのシリコンすっぷんスパチュラの使い勝手に
感動して、とうとう購入……
くっそぅ、Francfrancめぇ!
折角ずっと我慢していたのにッッッ!!(←八つ当たり)
「ホントはFrancfrancの黒を買おうと思ったんだけど、どうせだったら、
色んなモノを試してみたいじゃん?」
(;^ω^)
「シリコンすっぷんに取り憑かれた初期の頃から、目にしてた商品だしな」
(-_-;)
という訳で、ご紹介いくぜーっ♪

全体図。
岡部洋食器製作所のシリコンクッキングスプーンや、
Francfrancのすっぷんより短いせいか、
ネット上で見てると、随分と小さい印象があったんですが。
しかし他のと並べてみたり、実際に手に持ってみると、
そこまで小さくはない感じ。
恐らく、口が大きく開かない人へ配慮した仕様で、
すっぷん皿の部分が普通のソレと比べてかなり狭くなっているから、
何かと小さいっぽく見えるんだと思う。

そしてネット上のレビューに『ロゴが無い方が良かった』ってあって、
『皆、神経質だなぁ』って思ってたけど、実際に手に取ってみたら……
確かに目に付くわ、コレ。
(^▽^;)
FrancfrancのSTスパチュラSにも同じ所にロゴがあるんだけど、
こっちの方がさり気なくてお洒落。
さりとて決してロゴが目立たぬ訳でもなく、
ココは流石に『Francfrancやねー』って思った。(爆)
他にも、手に取った感触として、全体的にシリコン特有の艶と感触が顕著。
握り易さは確保されているが、マットな質感が好みで
ゴムのツヤベタ感が苦手な人は、ちょっと気になりそうな仕様。
そしてそうでなくとも、こういう仕様の場合。
大体のブツは、かなりの埃を身にくっつけてしまう難点がある。
この製品も、毎日マメに使って洗ってれば、全く気にはならないだろう。
が、私みたいに『ローテーションの一柱として、時折使う』場合、
『食器立てから取り出してみたら、何か全体的にペタペタしてて
埃が目立つんですけど……(゚Д゚;)』なんて時がある。
(色が黒なせいもあろうが)
他のマーナやFrancfrancの製品と比べてみたら、
ココはちょっと改善の余地がありそうな気もしますねー。
決してツヤツヤキラキラ仕様が嫌いな訳ではないが(むしろ好き)、
シリコンすっぷんに限っては、霜の好みとしても、
全体的に艶消し仕様の方が良いのかもしれないですな。

そしてこのすっぷん最大のウリである、
液状のモノをしっかりと掬える深さ。
上の赤いのはFrancfrancのSTスパチュラSなんですけど、
それと比べてみると、確かに深い。
具体的に言うと、霜は汁掛けご飯が大好きなんですが、
STスパチュラSでソレを食すのは、ちょっと面倒でイヤだけど、
(容量が少ないからすっぷんの上げ下げ忙しいし、汁が一緒に掬えない)
このpittyならフツーに頂ける……といった処でしょうか。
ただ、企画の主眼が
『口腔・摂食に問題があったり、少しずつしか摂食できないお年寄り向け』
な為、既存のすっぷんと比べると、容量は少な目。
結果的に、口腔構造や摂食量等に問題がある方々が、
スープ状のモノを摂食する際に使うと、一番効果的なのだろう。
しかし、↑という事は、です。
健常者が普通の食器として使うとなると、
全体的にかなり中途半端な印象が拭えない食器になっている、
という事。
(´Д`;)
上に既出の画像で、比較対象として一緒に映っている白いすっぷん。
アレが『岡部洋食器製作所 シリコンクッキングスプーン』って奴で、
既存のスプーンとほぼ同じサイズを有しているすっぷんなんですが、
今現在、霜があらゆるお料理シーンで一軍として使ってるブツなんですよ。
それはつまり『なんだかんだで、一番使い易い形状である』という事。
コレと比べた場合、STスパチュラSと比べて述べた不満な点
(容量が少ないから、すっぷんの上げ下げ忙しい)が、
そのままコレにも適用されちゃうんですねー。
(´Д`;)
さらにもう一つ、このすっぷん皿の深さ。
コレは口腔の構造や動きに問題がある人が使うには、
やはりちょっと深過ぎる様な気がする。
具体的に言うと、完全に液状でないモノ(ジャムやらご飯やら)を
掬った場合。
このすっぷん皿の窪みに具材がすっぽり埋まってしまい、
結局、摂食介助者が必要以上に腕肘を上げ下げしたり、
摂食者が唇や口腔を巧く使わないと、すっぷんに掬った具材が
綺麗に離れない……というジレンマが発生する。
ここで『いや、コレはあくまで液体を掬う事において作られたモノで、
それ以外の使用に関しては……』って話が上がる事は、考えられる。
けど、高級なレストランならともかく、一般家庭で使う食器の場合。
スープスプーンとディナースプーンを別々に出して使い分けて食事する、
なんて事、どれだけあると思います??
まして摂食介助が必要な食事をする人がいる家庭の場合。
99%は、洗い物は一つでも少ない方がいいハズでしょ?
つまり『健常and障碍持ち』そして『液状and粘・固形状』。
以上の状態において、差し障り少なく使う際に重要な汎用性において、
このすっぷんは、他のモノと比べてかなり劣る……
という結論を下さざるを得ないんですねー。
(´Д`;)
「えーっ!? その辺は、散々テストしてから作ってんじゃねーの??
こーいうのを作る金型って、幾らするか知ってるか?
伊達や酔狂で払える額じゃねーぞ!?」
(;;゚Д゚)
「その辺は判ってるさ、造形方面でだけど、色々調べた事あるし!
でも、実際に霜が使ってみたら、そうだったんだもん!!
因に、脳卒中で口が大きく開かない/右半身麻痺の障碍持ちの食事介助も
体験済みじゃゴルアぁ!!」
(^皿^;)
もっとバッサリ言ってしまえばねー……
普通のすっぷんと同じ形を採用した事により、
『健常and障碍持ち』そして『液状and粘・固形状』更に『見た目and機能性』
どっちもどれでもどんなのでも、そこそこ過不足少なく使えるようにした、
シリコンクッキングスプーンの方が、汎用性が高くて使い易い。(爆)
「お前……ポジキャンのツラしたネガキャンかよ!」
「ポジもネガも関係ないってば、実際に使ってみた使用感の報告だッ!
よく考えてみろ、収入が皆無に近い上に、Francfrancや岡部洋食器から
一銭たりとて貰える訳でもないこの状態で、敢えてネガキャンする為に、
1000円以上の金を出す訳ないだろがッッッ!!」
(吐血)
えー、という訳でしてね。
゜゜(´□`。)°゜。
これ以上は長くなり過ぎるので次項に譲りますが、一先ず、このすっぷん。
・食器を強く噛む癖(特に認知症とかで渾身の力で噛み付く癖がある場合、
マーナ等のすっぷん形状だと喰い千切られる可能性が高い)がある
・食器のキシキシ音(ステンレスとステンレスの擦れ合う音等)がダメ
・テンプレ的な普段の食事のセッティングに、見た目ちょっとした変化球を
投げてみたい
以上の点においては、確かに優秀な製品である事に間違いはないので、
それらに汎用性の無さを上回るメリットを見出せた方は、
買ってみて損はないでしょう。
上記ではああ言いましたが、お値段的にも良心的な価格だと思うし。
ホントに。(でなきゃ、買わない。^_^;)
という訳で、
以上『pitty やわらかスプーン シリコン一体 深型』のご紹介でした♪
by Itzlacoliuhque
| 2015-09-22 16:05
| コレ欲しかった!(>▽<)
|
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